管理人サイト「アトリエコイル」 開設 | 2012年7月21日 更新 | 2012年7月21日 姉妹企画>> 大地の叫び-放射能に蝕まれるナバホの村-


ホピ族(Hopi)は、アメリカ・インディアンの部族の一つ。
主にアリゾナ州北部にある6,000km2の居留地に住んでいる。

ホピ族の支族には、アリゾナ州西部やコロラド川沿いの保留地に生活しているものもいて、彼らは「メサ」と呼ばれる3つのテーブルマウンテンに居留している。

「ホピ」とは彼らの言葉で「平和の民」を意味する。

……
本館のトップイラストにアメリカ・インディアン出身という設定のキャラクターを描こうと思い付き、ホピ族について調べた所、彼らの精神文化の高さ、生きる智慧の素晴らしさに触れ、是非紹介したいとこのページにまとめました。
数ある部族の中で、なぜ「ホピ族」なのかと言うと――
2003年のイラク戦争で「英雄」に祭り上げられたジェシカ・リンチ上等兵の陰に、戦死した別の女性兵士の存在があり、彼女がホピ族出身だったという記事を読んだのが、彼らに興味を持った最初でした。



彼らの言葉は、智慧に満ちている。
素朴で、普遍的で、根源的な。
……

―善人にも悪人にも、雨は降り、陽は昇る

―慎ましく食べ、慎んで喋る。そして誰も傷つけない

―答えがないのも答えのひとつ

―「物語り」に長けた者が、世界を制する

―口論を正当化することは出来ない

―怒りは、自分に盛る毒

―泣くことを恐れるな。涙は心の痛みを流し去ってくれるのだから

―死によって、私は生まれる

― 一人の敵は多すぎ、百人の友は少なすぎる

―創造の太鼓のリズムを見失ったら、生きるリズムと平和を失う


……
彼らの祈りは、やさしさに満ちている。
誰かを従えようとせず、誰かに付き従おうともせず、共に歩もうというやさしさに。

ホピは日本と母なる地球のバランスを回復するための祈りへの参加を求める
2011年3月17日

ホピは今、バランスを失ったこの世界で危機に直面した日本の人々のために、そして世界の人々のために祈っている。

現在は、誰もが母なる地球の大きな変化の時のなかにおり、今起きていることはすでにわれわれのエルダーによって以前から予言されていた。
予言も、儀式も、地球のわれわれの聖なる大地が泣いていることを伝えている。
そして子供たちは、彼らの未来のためにホピがいのちのバランスを回復してくれることを求めはじめている。

われわれのエルダーたちは、この幾多の変化のなかをいかに通り抜けるかについて、導きを与えてくれていた。
人類は今すべてのいのちが従うことになる細い道を選びつつあり、われわれはいずれこの日が来ることを知っていた。

ホピとして、われわれは、あなたがこの仲間に加わり、母なる地球とすべてのいのちのバランスをとるための祈りの輪に加わることを求める。
たくさんの祈りをとおして多くの良きハートと共に祈ることで、われわれのエルダーたちが言っていたように、この間に起きた出来事の衝撃を軽減することが出来ると信じている。

ダライ・ラマや世界の人々と共に、日本と地球とすべてのいのちのために癒しを送るための祈りに、われわれはホピとして加わる。
この変化の時にあって、世界のすべての人々に、よりバランスのとれた生き方に戻ることを求める。

ホピは言う。われわれがこの変化の時を通り抜けていけるための道はあると。
それは、地球を敬い、そのすべてのいのちを敬い、母なる地球の上を優しく歩くことだと。
われわれのハートを未来に繋がるこの細い道の心とひとつにもう一度つなぎ直すことだと。

子供たちの未来の世代のすべてのいのちのために、庭で作物を育て、それに水を与えることで、われらの聖なるいのちを敬い、あなたのハートを母なる地球を讃えるホピに繋ぎ合わせてください。

カワク・ワ ロロマ(ありがとう。未来に良きことが起こりますように)


リーウェイン・ロマイェステワ
キクモングイ シュンゴパヴィ村チーフ



ホピ平和宣言 | 新訳「ホピ 平和宣言」V.2.9
起草者 トーマス・バニヤッカ(*) 伝統派ホピ一族通詞

この地球において、真の平和を求めるすべてのひとびとの、頭とスピリットとをひとつにまとめるものが、ほんとうのホピの力のなかにはある…

「ホピ」とは「平和にあふれたひとびと」を意味する…
そして、最も純粋かつ偉大な力とは平和の力である…
なぜなら平和は「偉大なる精霊のご意志」なのだから…

だが、それをたんに、偉大なる精霊がけして武器を取らないようにといわれたからだとか…ほんとうのホピは争はないのだからだとか…われわれがいのちの正しい道として知っているもののために死ぬこともいとわないのだとか、考えたりしてはならない。

ほんとうのホピは、殺すことも、傷つけることもなく、闘うすべを知っている…

ほんとうのホピは、偉大なる精霊の御光のなか、真理と良き力とを用いて、闘うすべを知っている…

ほんとうのホピは、明晰な思考と…良い絵や写真…そして厳密に選ばれた言葉とによって、いかに教育をすればよいのかを知っている…

ほんとうのホピは、質素でスピリチュアルないのちの道を
――生き残るであろうただひとつのいのちの道を
――真に探し求める人たちひとりひとりの頭と心に届くように働きかけ、伝えていくことで、いかに世界のすべての子どもたちに、ほんとうのいのちの道の手本をみせるかを知っている…

ほんとうのホピが、地球で生きるための聖なる知識を絶やさないでいる理由は、地球が、ひとりの生きて成長しつつある人であること…
そしてそのうえにあるいっさいのものが、彼女の子どもたちであることを…
ほんとうのホピが知っているからだ…

ほんとうのホピは、聞く耳をもち…見る目をもち…
そうしたことを理解するハートをもつ世界のすべてのひとびとに…
正しいいのちの道を示してみせるそのやり方を知っている…

ほんとうのホピは、真の地球の子供たち全員の頭とスピリットの勢いをひとつにまとめあわせるにたる力を、いかにすれば呼び覚ませるか…
いかにすればその人たちを偉大なる精霊の良き力とつなぎあわせることができるか…
その結果この世界の苦しめるすべての場所において、苦痛と迫害に終止符を打つことができるかを知っている…

ほんとうのホピは、ここに、ホピの力こそが、世界に変化をもたらす原動力であることを、宣言するものである。

われわれは、すべてのものが生きており、われわれの声を聞き、われわれを理解していると信じる。

ホピは不毛の大地に暮らしてはいるが、われわれは、われわれが「マーサウ」と呼ぶスピリットによってこの地に導かれたことを信じる。
われわれの役割は、ある種の知識を、全人類のために絶やさないようにすることであり、この知識は、すべての(先住民の)国々を理解し存続させ続けるために必要不可欠なものである。

*_Thomas Benyacya ホピ族長老 1999年2月7日他界



これまでは「コロンブスがアメリカをインドと誤解し、先住民族を『インドの人(=インディアン)』と呼んだから」という説がまことしやかに語られてきた。
しかし、彼が西インド諸島に到達した1492年に「インド」という名前の国は存在しない。
現在のインドに当たる地域を当時のヨーロッパでは「ヒンダスタン(Hindustan)」と呼んでいた。[*1]

では「インディアン」という言葉は、何が由来なのだろう?
スー族の独立運動の活動家・ラッセル・ミーンズらは、コロンブスに同行したイタリア人修道士たちが「あまりに無邪気で天真爛漫な人たち」と出会い、彼らを「ロス・ニノス・イン・ディオス(Los ninos in Dios)」または「ウナ・ヘンテ・エン・ディオス(una gente en dios)」と呼んだことに由来していると主張する。
これらは「神の子供たち」「神の姿をした人」という意味で、この「イン・ディオス」が「インディオ」になったという説である。
また、スペイン語の「indigente(インディヘンテ)」も「貧しい」「着るものもない」「裸」を意味する。[*2]
コロンブスらが「イン・ディオス」と言ったのは、当時のスペインの俗語で「神の姿で生まれた」は「裸の人」を意味するからだという説もある。


*1_由来は、現パキスタンの「シンド地方」や「インダス河」の語源で「水、大河」を意味するサンスクリット語「Sindhu(シンドゥー)」がペルシャ語(sindu)、ギリシャ語(Indos)、ラテン語(Indica)、トルコ語(Hindastan)等を経由して訛ったもの。

*2_英語にも「indigent(インディジェント)」という言葉があり、これから「indigenous(インディジェネス)」が派生している。英語の「indigent」は「貧乏者」「困窮者」を意味し、それが結果として「indigenous」(固有の、原住の、先住の、土着の)という単語につながっていく。


「インディアン」は「差別語」?

辞書上、「インディアン」という言葉そのものは、ただ「インドの人」という意味である。
無論、いかなる呼び方であろうと、それを口にする人間の心のあり方では差別的言辞になりうるのだし、同様にいかなる呼び方であれ、それを用いる人の心の有り様では差別にならないこともある。

現代アメリカ人の英語において、これが差別語として使われるときには、しばしば「インジュアン(injun)」という特殊な表現や記述がなされるケースが多い。これだと「土人」「野蛮人」の意味があからさまに強くなる。
最近のアメリカ映画では、「インディアン」と「インジュアン」の二つの用語が明確に使い分けられるようになってきている。
つまり、「インディアン」という呼び名は、決して「差別語(=政治的に正しくない用語)」とは言えない。

……
最初に呼んだ白人の意図はともかく、個人的にはこの「イン・ディオス=裸の人」が「インディアン」の語源になったという説は、一理あると思いたくなります。
どんな生き物も、生まれたままの姿こそが「神の姿」。
「文明」によって植えつけられた先入観も、物欲も、エゴも、余計なものを何一つ纏わない「裸の人」。
それが、彼らインディアンの本質であり、その一面ではないでしょうか。



ホピ族のカチナ(精霊)の1柱。
笛を吹くことで豊作・子宝・幸運などをもたらす豊穣の神。
縦笛を吹くキリギリスを横から見た姿を象っている。
現代では省略され擬人化された中性的な姿で描かれることが多い。

参考 | Native Heart | ホピ・予言 | ホピの道 | Wikipedia[日本語版] | アメリカ・インディアンの書物よりも賢い言葉

Copyright (C) 2012 Atelier COIL. All Rights Reserved.