「えー、ゴホン!…新選組局長の近藤勇です。」
(拍手)
「近藤センセー!」
「ぃよっ!局長!」
「江戸では天然理心流四代目宗家を継いでおりました。えー、局長なのに、なぜかいまいち出番が少ないような気がしますが、粉骨砕身の精神で隊務に励みたいと思います。いつの時代も山あり谷ありだとは思いますが、それぞれ己の誠を貫きましょう」
(拍手)
「ぃよっ!サンナンッ!」
「山南さーん!」
「初めまして、山南敬助と申します。総長を勤めさせていただいています。流派は北辰一刀流です。普段は読書などして過ごしたいと思っているのですが、中々忙しく時間がとれない有様で少し冊子が恋しいです。本日はこのような発言の機会を与えてくださり、誠に感謝いたしております。ありがとうございました」
(拍手)
「あー…」
「ぃよっ!副長ぉ!」
「土方さん!」
「ドカタ!」
「うるせぇぞ、後ろっ!」
「プッ…ククク…!」
「副長の土方歳三だ。近藤さんを支え、こいつらを取りまとめるのが俺の仕事だ。よろしくな」
「…歳、もう少し何か喋ったらどうだ?」
「そーですよ。好きなものとか、趣味とか」
「フン!俺に趣味なんて小洒落たモンはねぇよ」
「俳句があるじゃないですかー。知ってますよー、いつも詠んでるの♪」
「な…!?」
「そうなのか、歳?」
「たとえばー、『梅の花〜一輪咲いても〜梅はう…」
「だーっ!やめろ、総司!って言うか、勝手に読みやがったな!」
「いーじゃないですか。そんなムキにならなくてもー」
「総司、お前の番だぞ」
「わかりましたー♪」
「ま、待て総司!話しはまだ終わってな…!」
(拍手)
「お疲れ様でーす、土方さーん♪」
「お疲れー、副長ぉー!」
「(ガクッ)」
「…大丈夫ですか?」
「うるせぇ…」
「一番組長の沖田総司です♪剣は天然理心流。趣味は剣術の稽古と子供たちと遊ぶ事。最近夢中なのは京のお菓子です。あと、よく髪型を総髪に戻したらとか言われるんですけど、戻しませんっ。月代は私の決意の証なんです。というわけで 以上。沖田でした!」
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「次は?」
「では、とりあえず組順に」
「じゃ、俺か。えー…」
「ぃよ!八っつぁん!」
「パチ!」
「パチ言うな!あー、二番く…」
「ぃよ!新さん!」
「ガム新!」
「ガム新って言うなー!」
「うひゃひゃひゃ!早く話さねーと時間なくなるぜー?」
「ったく…。二番組長の永倉新八です。剣は神道無念流。一応本を出してもらったりしてるのに内容を疑われたり、いまいち知名度が低いのが寂しいなと思いますが、これからも新選組の一員としてどうかよろしく」
(拍手)
「ヒューヒュー!」
「だからやめろ」
「カタいこと言うなって♪」
「ところで『ガム新』って何です?」
「あ、そりゃあな?『我武者羅 新八』の略♪」
「黙れ、左之助!平助に余計な事吹き込むな」
「あ!なるほど」
「お前も納得するな!」
「次は、斎藤君ですね」
(拍手)
「三番組長、斉藤一です」
(……)
「…それだけ?」
「はい」
一同「早っ!」
「もうちっと何か言えよぉ。せっかくなんだしぃ」
「剣は無外流。撃剣師範を務めている。以上」
一同「……」
(一応拍手)
松原「…もう、いいのかな?斉藤君、もう私の番でいいのかな?」
「どうぞ」
松原「四番組長の松原忠司です。壬生村に来たばかりの頃は近所の人に怖がられて辛かったんですが、最近は子供たちに声を掛けても大丈夫なようになりました。大変うれしく思います。…では、これから行く所があるので。これにて」
(拍手)
武田「あ、どうも。五番組長の武田観柳斎です」
「わっ!武田さん、いつの間に!?」
武田「本来、参謀職につくのは他ならぬこの私。文学師範でもあるこの私なんですよ」
「呼んでねぇのに、どっから沸いて来やがったんだ」
武田「長沼甲州流軍学で皆様をお助けする、新選組の知恵袋です」
「どうだかな」
武田「好きな方は馬越三郎君のような人ですね」
「聞いてませーん」
武田「最近は、薩摩芋の名産地にでも赴こうかと密かに考えてます」
「…斎藤、武田先生を竹田街道まで送って差し上げろ(目配せ)」
「承知(目配せ返し)」
武田「い、いやいやいやいや!どどうかお気遣い無く!」
「いいえ。ご遠慮なく(棒読み)」
武田「う、うむ…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
「はーい、退場ー♪」
「お疲れ様ー♪」
(拍手)
「…いや、私は別にいいですよ」
「またー。源さんはすぐ遠慮するんだからー。ほら、早く早く♪」
「あー、えぇと…井上源三郎です。六番組長です。留守番隊とか何やら言われてるみたいですが、これからも私なりに精一杯働きたいと思っております。どうかよろしくお願いします」
(拍手)
「イノゲン最高!」
「イェーイ!」
「何だか、照れますね」
「七番組長の谷さんは、階段で転んだせいで来られないそうだ」
(拍手)
「つ、次は私か…。(深呼吸)…は、八番、組長の、藤堂、平助、です」
「ぃよ!先駆け先生!」
「茶々入れるな」
「いてててててっ!耳ちぎれるって!引っ張んなって!」
「…えー、この度は、お話しする、時間をくださり、ありがとう、ございます。えーと、よく、津藩主の、落とし子なのか、聞かれますが、えー、正直、本当の所は、わかりません。そんな事も、気にせず、よくしてくださる、皆さんには、本当に、感謝、して、おります。これからも、一所懸命の心で、頑張りたいと、思い、ます。おしまいっ」
(拍手)
「ぃよ!御落胤!」
「いいかげんにしろ」
「ぁ痛っ!脳天叩くなっての!これ以上馬鹿になったらどーすんだよ」
「ふぅー…緊張したぁ…」
「九番組長の鈴木君はちょっと出ているので、次に行こう」
(拍手)
「ぃよ!」
「ぃよ!ぃよっ!」
「殿軍と志士狩りはこの俺様!十番組長、原田左之助にお任せだ!槍は大阪谷道場種田流!自慢は金物の味を知ってる腹傷、それと愛妻のお政♪好きなモンは、酒飲んで美味いもん食ってよく寝た時!よろしくな!わっはっはっ!」
(拍手)
「『わっはっは』って…」
「原田さんらしいですね」
「あははっ!ホントだね」
「だが、歳よ。俺たちの声がこの『まいく』とやらに乗って遠くに届くとは…いささか不思議なものだな」
「だな」