土方「支度は出来たな?行くぞ!近藤さん」 近藤「歳…。さっき戻って来たばかりじゃないか?少しくらい休んでも、バチは当たらんだろう」 土方「駄目だ!俺たちが必要とされる限り馳せ参じるのが、新選組の使命なんだよ。…総司!お前もさっさと行って来い」 沖田「えー?またですかー?私、もう出ずっぱりで疲れましたよー」 土方「つべこべ言うな!特にお前のご指名は多いんだよ。俺の次くらいにはな。ありがたく受けとけ」 沖田「土方さんの“俺が一番”主張とか、本当いらないんですけどw」 土方「うるせぇ!いいから行って来い!」 沖田「はいはい」 藤堂「凄いなぁ…。土方さんは勿論、沖田さんも近藤さんもいつも忙しそうで…」 山南「あの三人は特にご贔屓が多いからね。無理もないでしょう」 藤堂「そう言う山南さんこそ、最近は出番が増えたじゃないですか」 山南「そうだろうか?藤堂君ほどではないよ」 原田「ちぃーっす!ちょっくら行って来らぁ」 藤堂「あれ?今日は原田さんもですか?」 原田「おうよ。久々のご指名だぜ」 山南「…“その格好”で?」 原田「よくわかんねーけど、こう云う『趣向』なんだってよ」 藤堂「ぷはっ!どう見ても力士の仮装ですw本当にありがとうございましたwww」 … 永倉「相変わらず、ばたばたしているな」 斎藤「俺も行って来ます」 永倉「今日の『趣向』は警官か。斎藤への依頼の半分はそれだな」 斎藤「どちらも同じ仕事ですから。脇役ですが。…二人は?」 永倉「いいよ。俺は源さんと茶でも飲んでのんびりしてる」 斎藤「では」 永倉「おう」 井上「いってらっしゃい」 (ズー…) 井上「平和ですねぇ」 永倉「そうですね」 井上「大河ドラマに時代小説に漫画に…私たちも愛されるようになったものです。賊軍呼ばわりされていた頃が嘘のようだ」 永倉「新選組の存在が少しでも世間に受け入れられればと、思い切って講談師や好事家にもネタを提供(※史実)したんですが…まさか、ここまでのものになるとは」 井上「…ですが、歳さんや総司たちに比べると私たちの出番は少ない。寂しくはありませんか?」 永倉「その分、改変被害に遭う事も少ないので気楽なものです」 井上「はははっ!それもそうですね」 ※“新選組もの”のバリエーションはもはやカオス…ご本人様とご子孫様におかれましては笑い飛ばすかスルーするかして許していただければ幸いですm(__)m