現世の 空を染めやる黄昏に 現る君は 誰そ彼かな
この世のものとは思えない美しい黄昏に空が染まっていきます。そんな時にふと現れた貴方はどなたですか?
幽世の 黄泉比羅坂 越えじとも 我は留らむ 君が為なら
たとえあの世に居ても、境界線を越えて、貴方の為ならば私はいつでもこの世に戻って来ます
現世の 空を染めやる黄昏に 現る君は 誰そ彼かな
この世のものとは思えない美しい黄昏に空が染まっていきます。そんな時にふと現れた貴方はどなたですか?
幽世の 黄泉比羅坂 越えじとも 我は留らむ 君が為なら
たとえあの世に居ても、境界線を越えて、貴方の為ならば私はいつでもこの世に戻って来ます
懐かしき 匂いときけば 黄泉返る 見れば愛しき 君が面影
あの匂いを思い出す度に、愛しいあの人の面影が浮かびます
君は云ふ 逢魔ヶ刻の幻か 膚交わせじとも 御魂交わせば
「これは幻なの?」と君は言った。でも、手で触れられなくとも、心は触れ合える
幾星霜 衣洗ひし 水面にも 影さえ見えて 世に忘らえず
貴方が居なくなって、何年経ったでしょう。着物を洗う水にも貴方の面影を見てしまい、未だに忘れられません
時々の 花は咲けども 何すれぞ 我といふ花の 咲き出来ずけむ
季節ごとに花は咲くのに「私」という花は咲かない。花となって貴方を慰める事は出来ないのだろうか
涙雨 止まず降る降る 恋いわたる 天知らしぬる 汝想へば
止まない雨のように、涙が溢れています。天に昇ってしまった貴方を恋しく想うからです
雷神の 我が嘆きをば 響むなら 曇るみ空は 我が心かも
この雷鳴が私の嘆く声ならば、この曇った空は私の心そのものなのかもしれない
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