近況 -
あけましておめでとうございます。
今年は「午年」という事で、年賀絵は岩手県遠野市の伝説「おしら様」です。
明治時代の民俗学者・柳田國男が記した「遠野物語」に紹介されている民話で、馬と人間の娘の異類婚譚が遠野に養蚕をもたらしたというお話。雛形は東普時代の中国で干宝が記した説話集「捜神記」にまで遡るとか。
本文では割とあっさりめに記述されている物語ですが、子供向けや全国向けの新訳版だと村娘の境遇の描かれ方に差があります。個人的に一番好きなのは「貧しい父子家庭で育った娘は可愛がっている馬との触れ合いを心の支えに生きていたが、自分を見下してきた庄屋の息子との縁談を嫌がり、激昂した父親に殺された馬と共に天に昇っておしら様になった」という解釈。動物とチョメチョメする刺激的な過激さよりは、貧しさ故に閉鎖的な村社会でホースセラピーくらいしか拠り所のなかった心の行方に焦点を当てて描いてみました。
今年が皆さんにとって、跳ね馬のように活動的な年になりますように。
本年も『アトリエコイル』をよろしくお願い致します。
web拍手。
2025年もたくさんの拍手をくれた皆さん、ありがとうございます!




